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薪ストーブの種類

薪ストーブと他の暖房器具との違い

暖房器具には、「対流」「伝導」「放射(輻射)」という3つの暖め方があります。
「対流」は、空気が暖められることで軽くなって上昇し、そこに冷たい空気が流れ込み、再び暖められて上昇を繰り返す現象です。
例:エアコン、ファンヒーター
「伝導」は、物質同士の接触で熱が移動することです。
例:床暖房、ホットカーペット
「放射(輻射)」は、赤外線で熱が伝わる現象です。このタイプの暖房器具は、人の身体に直接熱を伝え、赤外線によって皮膚内部の末梢血管が刺激されて暖かさを感じます。
例:薪ストーブ、石油ストーブ
特に薪ストーブは、大きな熱量で空気を暖めるのと同時に、遠赤外線を壁や床に蓄熱させます。よって、薪ストーブの熱は家中に広がり、他の暖房器具とは異なるダントツの暖かさを感じることができるのです。

薪ストーブの種類

鋳鉄(ちゅうてつ)

鉄を鋳型に流し込んで成型する。鋳物は高温に強く、耐久性がある。熱による変形が少ない。薪ストーブから発する熱は、鋳物表面を通して均等に発する。蓄熱性も比較的高い。レリーフなど、芸術的な外観の装飾を施した薪ストーブもある。
急激な温度変化に弱い。例えば、燃焼中に水がかかると、収縮が起こりヒビが入る場合がある。鋼板製のストーブに比べると、暖まるまでの立ち上がりが遅い。

鋼板(こうはん)

圧延機にかけて伸ばした鋼鉄を、曲げ加工や溶接で成型する。溶接が容易なので、多様なデザインのモデルがある。比較的腐食しにくい。
金属密度が高いため熱しやすいが、冷めやすくもある。鋳鉄製やソープストーン、蓄熱型薪ストーブより、蓄熱性に劣る。

ソープストーン

タルクとマグネシウムの主成分からなる天然石で、氷温から1700℃まで耐えられる性質をもっている。平板にカットしてから磨きをかけ、ストーブのトップや側面として利用される。鋳物より蓄熱性が高く、鉄製より耐久性に優れる。
ストーブ本体が非常に重く、設置する床に十分な強度をもたせる必要がある。衝撃に弱いため、強い力を加えると割れたり欠けたりする心配がある。また、凝った装飾ができない。

石材(石、粘土、レンガ、セラミックなど)

日本では「蓄熱型薪ストーブ」や「メイスンリヒーターと呼ばれる。石材は鉄に比較して、熱しにくいが冷めにくい。蓄熱型薪ストーブの表面温度は概ね100℃前後で、柔らかな放射熱を長時間放出し続けるのが特徴。
どの程度冷めにくいかは、蓄熱型薪ストーブ本体の重量によるところが大きい。石材で積み上げるタイプのメイスンリヒーターは容易に移動ができない。最近ヨーロッパを中心に普及している小型軽量の蓄熱型薪ストーブや、薪のある暮らし方研究会で開発中の蓄熱型薪ストーブように、現代の家庭環境にあうよう改善されたストーブもある。
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